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東京都書店商業組合青年部へようこそ♪

青年部長からごあいさつ

TS流通協同組合・東京都書店案内・全国書店案内そして・・・


 東京青年部には既に23年の歴史があります。私がこの会に顔を出す様になってからも既に9年の年月が経ちました。理事会に参加している会員の顔ぶれも8年間でほぼ入れ替わりました。現在親会でご活躍の方々が青年部で活発に議論されていたのが随分昔のことの様に思い出されます。

 この組合受難の時代にあって、青年部が順当に新陳代謝しているというのは全国でも稀有なことなのではないでしょうか。これはひとえに先輩方の業界を正したいという純粋な思いと何事にも負けない強い精神力、行動力、熱意がDNAとなって脈々と伝わっているからだろうと思います。

 私が東京青年部に顔を出してみようと思ったのは「TS流通共同組合」という「取次」を書店が立ち上げたという強烈なニュースを「全国書店新聞」(※1)で知ったからです。どんな人たちがこんなあまりにも王道で向こう見ずなことをしでかしたのか? その人たちの顔を見てみたかったからです。

 その「TS流通協同組合」も設立から既に13年以上が経過しました。しかし、残念ながら「客注品を正味高とせずにどこよりも早く店に届ける」という当初の設立目的は今だ達成されていません。昨年とうとう政府主導であの楽天株式会社までをも巻き込んで客注迅速化の為の実証実験(※2)が行われたのは記憶に新しいところです。

 この一例のように、この業界には、あまりにも当たり前なことが今だあたりまえとして実現されない事が多々あります。
その一つ一つ を解決するため、私は今期の青年部のすごい人材と知恵・行動力を結集してゆきます。

 まず手始めに各組合員の店にも貢献でき、青年部の収益事業でもある
「青年部ホームページ」
「東京都書店案内」を、
 会長として、一担当者、一いや作業員として必ず全国展開してゆきます。
 既に「東京都書店案内」にリンクしていただいている河出書房新社実業之日本社朝倉書店版元ドットコムの他にもリンクしていただける版元をもっともっと増やしてゆきます。
 ネットの世界にも現実と同じ様に業界三位一体を具現化してゆきます。
 これを活用して販売集団としての青年部の力をさらに強力にします。

 そして、もう一つの柱として、店頭活性化です。
 自分の店があってこその組合活動。組合員が、しっかりと実益の取れる、収益があがる企画を実行していきたいと思っています。

 そして最後に、組合員の更なる増強です。
 若き行動力・知恵をもっと集結したい。東京にも、まだまだ人材がいるはずです。
 そのような力にもっと組合活動に参加して頂き、自店の為、組合の為に我々と共に奮起して頂きたい。

 これらのことはTS流通協同組合の設立目的とは一見違う様に見えるかもしれませんが結局は底の部分で全てつながっているのだと思います。

 今期青年部には新理事が2名入りました。こんなに業界の状況はひどいのに青年部だけは理事も定員一杯の盛況ぶりです。
 今後ともこのありえない青年部にご期待いただき、ご指導・ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

第13代会長 小川頼之


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(※1)全国書店新聞:日本書店商業組合連合会が作成する会報。毎月1日と15日に組合員全員に配布されます。

(※2)総務省・文部科学省・経済産業省の三省合同で鳴り物入りで開始された「デジタル・ネットワーク社会における出版物の利活用の推進に関する懇談会」の流れをくむ出版インフラセンタ−によるフューチャー・ブックストア・フォーラム(FBF)第2期においても「楽天株式会社の全面的な協力の基、実証実験を行い、書店でのお客様からの注文に対し、どれだけお応えできたか、売上げがどれ位伸びたか等を中心に検証を行っ」ているとのことです。